STANCE
スタンス
覚悟と執着
何かを守ろうとした瞬間に、判断は鈍る。
失いたくない。
その思いが、選択を歪める。
それが執着である。
守りに入り、判断は遅れやがて全体が崩れていく。
一方で、覚悟は違う。
失ってもいい。
それでも、自分はやる。
そう決めたとき、判断は一気にクリアになる。
速くなり、迷いが消える。
覚悟とは、守ることではない。
縛られないことである。
ここは、よく履き違えられる。
自分にはここしかない。
だからここで覚悟を決めてやっていく。
一瞬、それらしき感覚に陥る。
だが、それは覚悟ではない。
それはしがみつくこと、すなわち執着だ。
失うかどうか。
それでも、その判断をするのか。
そこに分岐がある。
私たちは、常に問う。
失ったとしても、その判断をするか。
YESであれば覚悟。
NOであれば執着。
守ろうとしたときに壊れ、手放したときに守られる。
そういう構造がある。
持っていても縛られない。
なくても揺らがない。
執着に気づき、それでも選べる状態でいること。
それが、判断を変える。
覚悟とは、何かを守ることではなく、何にも縛られずに選び続ける力である。